FMSレッスンリポート(2021.12.23)

今週のレッスンリポートはDJ CasuvalさんをFeaturingします。

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DJ Casuval

好きなジャンル:Techno

DTM歴:半年

使用DAW : Apple Logic Pro X

DJ歴 : 2年

楽器経験 : ギターを少々

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DJ Casuvalさんは、とってもTechnoが好きで研究熱心。

先々週はご自身の購入された市販曲に収録されたシンセの音色について質問がありました。

その音色は”Acid”と言われるサウンドの要になるRoland社の名器”TB-303”の音色でした。

そこで、本物の303は現在生産していないこともありサードパーティ製の303のモデリングである

Audiorealism社の”abl3”をお勧めし、そのまま購入、インストールを済ませ早速Acidサウンドの

実践を行いました。

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今週は、レッスンスタートから”ある市販曲のFill Inをコピーしてみているのだがうまくいかないので、

一緒にコピーして欲しい、、”とのリクエスト。

早速、そのFill Inを聞いてみました。


それは、シンセサイザーのホワイトノイズをパーカッションの様にリズミカル打ち込んであるフレーズでフィルター

もかかっていました。。

DJ Casuvalさんはパーカッション的にとらえたらしく、ドラム関連のシンセやドラムサンプルでそれを再現しよう

と試行錯誤していた様です。

確かに、この様なサウンドはスタッカートでリズミカルですのでスネアやハットなどのサンプルで初心者の方は

対応してしまいがちです。。。

そこで、シンセサイザーの基礎の復習もかね、Logic内蔵のシンセ”Retro Synth”を使い一緒に制作することとなりました。


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まずは、オシレーターでノイズの波形を選択。フィルターはOffの状態にしてエンべローブはアタックを最速、

リリースは0に設定します。

その後、ベロシティも加味しながらFunkyなFill Inフレーズを打ち込みます。

雰囲気が出てきたらEQのLow Pass FiltarとHigh Pass Filtarを駆使してフィルタリング。

原曲は微妙に左右にサウンドがふれるので、Auto Panをインサートして対応。

良い感じで再現できたので”所定の場所にバウンス”を選択してオーディオに書き出しました。

その後は、その工程を今度はDJ Casuvalさんのみで行える様に復習していただきました。

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電子音楽の世界は、無限と言っても過言でない程の様々なサウンドがあり、頭の中にサウンドが聞こえていても

実際に再現する為には確かな経験とコツが求められます。

まずは、現存しているお気に入りのサウンドをコピーする事から一つ一つ音作りを覚えてゆく。

これがとても地味な作業ですが確実に実力を身につける近道だといえます。

FMSでは、カリキュラムを中心にレッスンを行なってゆきますが、生徒様の学びたいことや挑戦したい事に

常に柔軟に対応してゆきます。お気軽にご相談ください。