ディズニープラスで配信されているTHE BEATLESの”GET BACK”を見て最高でしたので感想を今回のブログに取り上げてみます。
このページを見てくださっている皆さんは比較的、現代のDance Musicやコンピュータミュージックが好きな方が多いのではないでしょうか?
そう言った方々からするとBEATLESという存在は”古臭い”というイメージを持たれる方も少なからずいらっしゃる事は理解できます。
確かにコンピュータが普及していない時代の映像ですので使用機材やファッション等の違いはありますが、現代のクリエイターにも共通して言える有益なヒントがそこにはありました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
軽く、”GET BACK”の時期のBEATLESについて説明させていただきます。
THE BEATLESはイギリスのバンドで1962年にデビュー、その後、世界的成功をおさめ1970年に事実上の解散をした伝説のバンドです。
その9年間に渡る活動のうち、最初の5年はライブ活動を中心に世界を席巻した5年だったのですが、過酷なスケジュールでの体調と精神の不調、当時の十分な音量が出ないサウンドシステムでのスタジアムライブでの音楽がうまく伝えられていない不満で解散までの4年は基本レコーディングミュージシャンとしての道を歩むことになります。
その後の音楽性は多重録音、哲学的表現、サイケデリックなど、より芸術的になると同時に複雑に変化してゆきます。
また、BEATLES内の人間関係もマネージャーの自殺、リーダーのジョンレノンは自身の恋人(オノ・ヨーコ)に常に側に居てもらう状況、、、など一体感が失われ大きく変化してゆきます、、、、
そんな解散の1年前の状況で”GET BACK SESSION”と言われるプロジェクトがスタートします。
そのコンセプトは、、、、
・バンドとしての一体感を表現する為、サイケデリックからバンドサウンドへの回帰
・そのセッションをアルバムとして発表する、また公開ライブを久しぶりに行う
このコンセプトを実現するために行われたセッション(曲作りから普段の会話や食事なども含めた)の記録映画が”GET BACK”になります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分はBEATLESの大ファンですので楽器はもちろん、メンバーのファッションや会話、飲んでいるお酒や紅茶、食べている物などなど興味のある事だらけなのですが
クリエイターの方々全般に”ここに着目してみると面白い!!”とお勧めしたいのは特に
・作曲方法
・人間関係
・ライブ
この3点でした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下では、僕の感じたこの3点の感じた事を書きます。
作曲方法
・元のアイデアは個人個人が持ち込む
・メンバーでアレンジを完成させてゆく
・カバーなどを交えながら楽しく全員で雰囲気を盛り上げてゆく
・ユーモアが大切
・アイデアに煮詰まった時は自分達の持っていない要素を入れ融合させる(ビリープレンプソン)
人間関係
・各人の意見を取り入れながら形にしてゆくリーダーシップの難しさ
・雰囲気を変えるために”食事”や”お茶””お酒”などを上手く活用する
・思いやり
・全員がとても紳士的
・ユーモアが大切
ライブ
・ライブの集中力は凄い!
・ルーフトップライブのコンセプトがすごい!!(自分主観w)
=自分が感じたコンセプト=
・・奇想天外なことをやりたい
・・人の予想を上回ることをやりたい
・・お金をかけない(BEATLESは十分お金があるのでお金をかけてすごい事をやる事に価値を見出していない)
・・ライブの音を届けたい(屋上でのライブなので一般の人々は音しか聞けない。姿は映画だけでしか見れなくする)
・・不特定多数の人に音を届けたい
・・ロックなハプニングを映画に収めたい(音の苦情で取り締まりに来る警官に対して”Don’t Let Me Down”や”Get Back”を歌う、PUNK的)
・・リアルを映画に収めて表現したい(サイケデリック時代との対極な思想、PUNK的)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
DTMでは個人で制作してゆく場合がほとんどなので、以上の様な事はあまり参考にならない様な気がしますが、それも考え方次第では参考にすることが可能です。
考え方として、例えば、作曲方法にあるアイデアは個人で持ち込み、アレンジはメンバーで行うということ。。。。
僕は時間や日を変えて行えば違う気分で行う事を心がければ、BEATLES的アイデアとアレンジの分担作業は可能だと思いました。
また、カバーをやる事は楽しく、違う要素の曲であれば表現の幅が広がります。
人間関係においても、一人で行なっているからと言いながらも、自分自身の一つ一つのアイデアを尊重する事は大切だと感じます。
僕は特にこの”GET BACK”でユーモアの大切さと拘りを持つ事の大切さと同時に拘りを捨てる勇気や前に進む勇気を持つ事を学びました。
みる人によって様々な印象があると思います!本当にオススメです!!