FUZZ MUSIC SCHOOL講師のFUNKY GONGです!
この度は自分の音楽制作日誌をお届けいたします。
イギリスの”COREDATA”というトランス系アーティストよりREMIXのオファーをいただき、年内にリリース予定で
制作作業を進めていたのですが先日無事に納品を済ませました!
このCOREDATAというアーティストは、音楽的にはプログレッシブな要素を持つサイケデリックトランスなのですが、
プロデューサーのJohnnyはRockバンドのプロデュースもやっていてDANCE MUSICだけにとどまらない本格的音楽素養を感じる
アーティスト。https://www.beatport.com/artist/coredata/670703
オリジナルのPARAデータが送られてきて、確認すると殆どの音源はアナログシンセで製作されているようで、とても音色が
暖かく、太いのが特徴でした。また、全体的な曲調がメジャー音階を使用しており、明るい雰囲気だったので、自分のREMIXの
制作コンセプトをメジャー音階とマイナー音階が入り乱れつつ、より明るさを強調できる作品にすることにしました。
最近、コンピューターを買い替え、M1チップ内蔵のAppleに変わって、ようやくプラグインをはじめとしたシステムの整備が
整い制作を本格的に開始。ちなみに今回の使用DAWはAplle Logic Pro Xにしました。
まずは送られてきた素材を整理、その後、取捨選択して自分のオリジナル素材の制作に移ります。
KickはBuzzismというKick制作用シンセサイザーを使用、シンセサイザーは基本MOOG SUB SEQUENT37というアナログシンセ
を使用しました。

その他、Logic Pro内蔵のプラグイン”Alchemy”でハープシコードの音を制作、ビルドアップのSE制作には”Retro Synth”を使用しました。
あと、”口琴”という楽器をマイクで録音、

ギターもアナログ機材のみを使用して録音しました。


サンプルの素材としてはシタールのドローンのサンプルのみを使い、自分の素材も揃いいよいよ編集に移ります。
編集は自分の曲の場合考えすぎると良くない傾向があるので、8小説のリージョンを好きな長さまでコピーして、オンオフで大まかな構成作る
やり方でなるべく感覚で簡単に、いわゆる”ノリと勢い”重視な感じで進めます。

構成が決まるとMix Downの作業になるのですが、ここではノリで行うのはオススメしません。。。。
マスタリングされた後の仕上がりを意識して作業を行う必要があります。
自分がMix Downで意識していることは、、、、
・Masterが-6db以内に収まるようにする
・不要な低音をカットしてKickとBassの音圧を守る
・高域の楽器と中域の楽器を分けて各ピーク周波数を意識し音域がぶつからない様にする
・音像を意識する
・ノートに必要事項を書きながら作業する
・リファレンス音源を用意して参考にはするが、参考にしすぎないようにする
その後は必ずセルフマスタリングを行います。
簡単な処理でも良いセルフマスタリング音源になっている状態になるまで何度もMix Downを繰り返します。
その際、気になる箇所のみをバウンスして確認すると時間とデーターの節約になりオススメです。
こうしてREMIXは無事完成して納品を済ませ、依頼者からも”Amazing!!!”とのメールが来て、あとはリリースを待つのみになりました~
早く、皆さんに聞いていただきたいですね~~~