エクストリームな音楽が好きな人なら馴染み深い”DUB”という言葉。聞いたことある人も多いと思います。ダブステップやダブワイズという言葉なら知っている人もいるかもですね~
DUBとは、レゲエから派生した音楽ジャンル、または音楽制作手法。
1968年頃、レゲエの本番ジャマイカでは、何曲も新曲を制作できないスタジオ状況から、すでに録音した曲にエコーやディレイ、リバーブなどのエフェクトやテープ処理をして別の曲として作り替えることから始まったようです。「ダブ・ミックス」・「ダブ・バージョン」とも言われますね。”リミックス”の元祖とも言われています。
ここではイギリスの音楽プロデューサー・エンジニアであるMad Professorのリアルタイム・ダブ・ミックスをご紹介します。
Soulの名曲マービンゲイの”What’s Going On?”をリアルタイムでダブ・ミックスしています。
DUB処理を行うには幾つかの”コツ”
・PARAかSTEMでトラックを再生できるようにする。
展開を意識してドラムだけをミュートする、bassだけをミュートする、スネアに時たま深く長いリバーブをかける、上音のメロディーにエコーをかける、等の処理を行うことで曲に新たな展開やグルーブを加えることができる。
・Send/Returnが可能なMixerを使用する。
LogicやLiveの内蔵Mixerでも設定可能です!Send/Returnを理解する必要があります。
・エコーやディレイ、リバーブを準備する。
DAW内蔵のものでも十分可能です!幾つかのプリセットを事前に制作して簡単に出せるように設定しておけばより豊かな表現が可能になります。
・DUB処理を行う曲のアレンジとアンサンブルをよく理解した上で行う
空間がある、音数が少ない箇所で行うのをお勧めします、レゲエのDUBを聞けば理解できますが、とてもシンプルなアレンジの部分で処理が行われるのがセオリーと言えます。好みにもよりますが、やりすぎるとカオスな雰囲気がフューチャリングされすぎて不快な音楽になりやすいので注意が必要です。あくまでも楽曲に敬意を払って行っていただきたいと思います。
・2種類のディレイ・タイムを使い分けられたら演奏の幅が広がる。
楽曲のBPMに関連したディレイ・タイムであれば尚良いですね。
・Feedbackが長くなりすぎるとハウリングの様に不快な音になりがちです。楽曲を壊さないようにしっかりコントロールする。
破壊的な表現をする場合、Feedbackはかなり有効に使えますが、同時にいとも簡単に楽曲や楽器の音を破壊することもできます。
つまみ一つで簡単に破壊できることをしっかり念頭に置き、楽曲の構造や楽器の音やメロディに敬意を持ちながらやりましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました~~
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