楽曲制作における作業の順序について


楽曲制作における作業の順序というのは実に様々なやり方があります。

今回はダンスミュージック制作における自分の作業の順序について書いてみます。

1. コンセプトを決める

まず、どの様な曲にしたいのかイメージをなるだけ明確にします。例えばBPMやKEY、曲の長さやブレイクの長さ、どのようなアンサンブルにするか等。

イメージが湧かない時は、好きな曲を5曲くらいまとめて聴いてみて,その5曲の共通点を見つけ出して真似する事からイメージを膨らませるのも良いと思います。

2. 8Bars Loopの制作

ドラムの各パート、ベース、シンセリード、シンセリフ、パッド、フィルイン等、必要なパートを全て8小節Loopで制作します。

ドラムもですが、特にシンセパートはなるべく同じ音域は避けてバラエティのあるフレーズを制作できると後々編集がやりやすくなります。

3. 音像の制作

ボリューム調整、不必要な音域をイコライザーでカット、Pan Potで左右のバランス調整などを行い、より細かくコントロールしたい音源に対してコンプレッサー等のダイナミクス調整を施す。

リバーブやディレイ、コーラスやステレオイメージャーも必要に応じて処理を施す。

4. 編集

1のコンセプトに合わせた曲構成を編集してゆきます。曲構成についても様々な制作方法があると思いますが、一番聞かせたいパートを意識して作業を進めてゆくと曲に一本の筋が通ります。

必要に応じてフェードインやフェードアウトをはじめとしたオートメーションも施します。

5. Mix Down

まずはKICKとBASSをしっかりバランスをとってから細部を微調整を繰り返します。自分の場合、セルフマスタリングを同時に行いながらMix Downを進めます。

ここで注意したいのは、しっかり耳を休めながら休憩をとりながらやる事、あまり長時間やりすぎない事、ノートに常にチェックを入れながら一つ一つ丁寧に行うことが肝心です。

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自分の楽曲制作は以上のように5段階に分けて制作します。

音数が多くなるとゴージャスな音になりそうですが、音数が多くなればなるほどMix Downが大変になります。

なるべく全ての音に意味を持たせて行きましょう。そして、音作りに息詰まった時は常に”シンプル・イズ・ベスト”という言葉を思い出して実行するとうまく行きやすいです。