FMSレッスンリポート(2021.11.7)

今週のレッスンリポートはTさんをfeaturingします~

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T

好きなジャンル:ROCKElectro

DTM歴:2

使用DAW : Apple Logic pro X

DJ歴:3

楽器経験:ベースギター

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TさんはDTM歴2年、学生時代よりバンドでBASSを弾いていた事もあり、作曲が本当に上手!抜群の音楽センスでRock的なクラフトワークやMGMTなどを彷彿させてくれます。

現在の課題としてはMix Downをはじめとしたエンジニアリングの部分。

11月7日のレッスンもまず宿題の確認から始まります。

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宿題の内容

・現在製作中の曲のMIX DOWNを進めてゆく

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良い感じでMIX DOWNも進めてありましたが、どちらかというとドラムのフィルインやシンセのフレーズを追加してあって、あまりMIX DOWNは進んでいない様子でした。

今回の曲はドラムの音は”Drummer”というLOGIC内蔵の生音のシュミレーション音源を使ってあり、とてもカッコいいグルーブが出来上がっているのですが、メロディやベースには音圧がかなりあるシンセサイザーを使用してあることから

どうしてもMIX DOWNの基礎である”BASSとKICKのバランス”が上手くいっていなかったので、まずはレベル調整を入念に行いました。

BASS、KICK共にほぼ同じくらいのピークレベル設定、にも関わらずどうしてもシンセベースの存在感に比べKICKの存在感が薄い。。。。。

次は、存在感を出すためにEQを使用してBASSとはあまりぶつかっていない周波数をブーストしたのですが、極端な設定にするとピークレベルがBASSよりかなり大きくなる、、、、

ということでEQのブーストは程々に抑え、次はダイナミックレンジの見直しに入ります。

コンプレッサーを使用してKICKのアタックをBASSよりも前に出すことには成功したが、音圧が低い、、、、、

ここで最終手段とも言えるKICKを”サチュエーション”させて質感を変えてゆきました。結果成功してBASSとKICKは同じピークレべルにも関わらず同じ存在感を出せる様になりました!!

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LOGIC PROには”サチュエーター”という名のプラグインはないのですが、サチュエーションとは簡単な説明をすると”温かい歪み”ということですので”Over Drive”のDriveをほんの少しだけ入れることで

同様の効果を得ることができます。劇的に質感が変化するディストーションとは異なり、微妙な歪を加える事で倍音成分が変化し質感自体を変えることができるのです。

そこで注意したいのは、あくまでこの作業は”歪ませることで質感を変える”という事ですので、沢山のパーツに実行すると全体的に歪みの多い質感になりやすいという事です。

よって、まずは以下をしっかり見直し、それでも音圧が改善されない時にサチュエーションを行うことをお勧めします。

1、ボリュームの見直し

2、イコライザーの見直し

3、ダイナミクスの見直し


基本としては、なるべくエフェクターを使う事なく良い音にする事が理想、プロセッサーが一つ入ることで必ず原音が劣化している事を理解しておく事が肝心です。