”DTMの必需品”といっても過言ではないオーディオ・インターフェイスについて今回は書いてみたいと思います。
オーディオ・インターフェイスとは簡単に説明すると”コンピュータと周辺機器を接続する機器”になります。
DTMにおいての周辺機器で、まず必要なものは
・スピーカー
・ヘッドホン
になります。
スピーカーやヘッドホンは音を発生させるのに空気を振動させる必要があるため構造上どうしても”アナログ”になってしまいます。
対してコンピューターは言うまでもなく”デジタル”です。
DAWで制作したデジタル信号をアナログ信号に変換しないと人間は音を認識できません。
デジタルとアナログを簡単に説明すると以下になります。
*デジタル量
等間隔な不連続の量、時間的に離散、量的に離散
特徴:正確である、劣化しにくい、コピーによる劣化がない、伝送による劣化がない、再現性が高い
*アナログ量(自然界の現象)
大きさが連続している量、時間的に連続、量的に連続
特徴:情報量が多い、表現が豊か、劣化しやすい、再現性が乏しい
デジタル(Digital)量をアナログ(Analog)量に変換する機器をD/Aコンバータ(Digital-to-Analog Converter, DAC)と言います。
逆に、歌やギターなどをDAWに取り込むためにはA/Dコンバータが必要ということになります。
そのA/D、D/Aコンバートに特化した機材がオーディオ・インターフェイスということになります。
パソコンに搭載されているマイク端子やヘッドホン出力端子と言うのは「会話レベルの録音ができて、簡易再生ができればOK」という最低限の機能を果たしているのが大部分で音にこだわるDTMではオーディオ・インターフェイスは必需品といえます。
また、オーディオ・インターフェイスを使用することにより、音質の向上のみならず、レイテンシー(遅れ)の回避やパソコン内部のデジタル処理を分担できるため制作環境が劇的に快適になるメリットがあります。